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東西南北

ニッケイ新聞 2012年10月19日付け

 本日掲載のIBGEの結婚に関する調査では、その他の項目も色々と報告されている。ブラジルは多人種の国だが、結婚は同人種同士が多いというのもその一つ。白人が白人と結婚する確率は70%以上で、黒人同士が40〜50%、褐色人同士が約70%、先住民同士が約65%となっているが、同系結婚の確率が割と低いのはアジア系の40%前後。白人や褐色人との結婚も20%台でそこそこの高さだ。
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 Ibopeが15〜17日に行ったサンパウロ市市長選の世論調査で、フェルナンド・ハダジ候補とジョゼ・セーラ候補への支持率が「49%対33%」となり、前回より6%ポイント差が開いた。白票分を除いて計算すると、ハダジ氏の支持率は60%になる。セーラ氏はこのところ、ハダジ氏の教育相時代の国家高等試験(ENEM)でのミス続出や同性愛教育教材(キット・ゲイ)などの批判を続けているが、これでは逆効果か。
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 17日午後1時30分頃、サンパウロ市中央部パウリスタ大通りで、オフィス用の仕事着に身を包んだ25人の男女の集団が、全身に白い粘土を付着し、目隠しをしたまま無表情にゆっくりと行進を行い、道行く人や自動車の運転手たちの目を釘付けにした。この集団は「パイ」と「デスヴィオ」という二つの劇団で、長時間労働に捕らわれる人間を描きたかったそうだ。

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