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南大河州ガリバルディ市=初の日本祭りに1千人=「すごく反応良かった」

ニッケイ新聞 2012年10月31日付け

 南大河州にある人口3万人強のガリバルディ市(州都から北西に約100キロ)で19、20両日に開かれたイベント「第1回日本文化と市民の出会い」に、のべ1千人が来場して大成功を収めた。市民への日本文化の紹介や、日本と同州の友好関係の強化が目的。在ポルト・アレグレ出張駐在官事務所、国際交流基金サンパウロ文化センター、地元消防隊の主催で、同州の日系団体とブラジル日本都道府県人会連合会(県連)が協力した。

 企画した同事務所の後藤猛領事によれば、「同市に日本人、日系人は一人もいない」。一昨年に日本政府による「草の根無償資金」で救急車を提供し、役立っていることから、同市から「何かお礼をしたい」と後藤領事に申し出があり、日本祭りの開催が決定。一年かけて準備をしてきたという。
 当日はポルト・アレグレに駐在するイタリア、ドイツの総領事や同市長らも姿を見せ、武道の実演、折り紙や日本酒に関する講演、踊り、カラオケの披露、いけばなのワークショップ、指圧のコーナー、マンガやアニメの展示、日本食の販売などが行われた。
 「東洋人すら普段目にする機会がない市民にとっては、何もかもが初めて。琉球國祭り太鼓もコスプレも、すごく反応が良かった」と後藤領事。イベントはほぼ市の予算で開催され、「次はいつやるの?という声もあった」と喜んだ。

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