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サンカエターノ文協60周年=200人が訪れ盛大に開催=次期市長「日系人を信頼」

ニッケイ新聞 2012年11月2日付け

 サンカエターノ・ド・スール日伯文化協会(中岡フラビオ会長)の創立60周年記念式典が10月28日に同会館で開かれ、会員ら約200人が訪れた。来賓にはワルテル・フィゲイラ同市副市長、重田エウゾ・ブラジル日本文化福祉協会副会長、在聖総領事館の星野元宏領事らが出席し、式典後には、10月の市長選で当選を果たしたパウロ・ピニェイロ次期市長も駆けつけて慶事を祝った。

 1952年に創設された、同地在住日本人子弟の日本語教育と父兄の親親睦を目的とした「親睦会」が母体となった。創立会員は38人で、69年の旧会館建設とともに「サンカエターノ・ド・スール日本人会」に。会の規模拡大にしたがって89年「同文化援護協会」、50周年を迎えた02年に現行の「日伯文化協会」に改称した。
 日伯両国歌斉唱の後、挨拶に立った稲場嘉明式典実行委員長は「60周年という日を迎えられたのは、創立者たちの勇気ある努力の賜物だ。先輩諸氏らの教育熱心さによって育てられた優秀な若者たちが、会の中枢に入って活躍している」と先人に謝意を示した。
 壇上に中岡会長は、式典の開催に尽力した実行委員らと出席した来賓らに対しお礼の言葉を述べ、会の60年の歩みを振り返った。
 続いて行われた功労者表彰では歴代会長5人に加え、長寿者2人、高齢者・功労役員計54人に感謝状と記念品が贈呈された。
 長寿者を代表して「胸が一杯で何も上手いことがいえませんが、こんなに長生きできるのも皆さんのおかげ」との謝辞を述べたのは、創立会員の一人で「親睦会」の岩崎守初代会長の妻ときわさん(山梨、94)。現在でも自分の足で週3回は文協に通い、折り紙や舞踊、体操を嗜む。「文協の仲間たちは元気の源。無しでは通れないかけがえのない存在です」と笑顔で話した。
 式典後の食事会から参加したピニェイロ次期新市長は、「結束ある日系コロニアと密接な関係を維持することは、市にとって非常に重要なこと。私自身、日系の方々との個人的な繋がりは深く、大きな信頼を寄せている」とさらなる関係性の強化に向けて前向きな姿勢を示した。
 午後から開かれた演芸会では、同文協太鼓部「心響太鼓」の演奏などが披露され、指笛や大きな拍手が会場中に響き渡っていた。
 古くから同地に住み、文協会長経験もある河内浩さん(76、北海道)は、「自分は会の人数が減った時期に会長になったが、そういった苦しい期間を乗り越えて、今日という日を迎えることができたことは本当に嬉しい。文化を継承していく意味でも永く続いていって欲しいです」と感慨深げに話していた。

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