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歩こう友の会、富士山へ=オリンピアード参加で団結式

ニッケイ新聞 2009年4月28日付け

 リベルダーデ歩こう友の会(高木ラウル会長)は二十一日午後、サンパウロ市のニッケイパラセホテルで、五月十四~十七日に開催される第十一回IVVオリンピアード2009ウォーキング国際大会in富士五湖への参加者による団結式を行った。
 IVVオリンピアードとは、勝ち負けを競わず、国を超えた人々との交流を楽しむ国際大会。アジア初開催で、会場は山梨県富士山・富士五湖。会ではウォーキングに参加する他、富士山植林、皇居外苑ウォーク、NHK歌謡コンサートのリハーサル見学などに参加する。
 式では参加者の紹介の後、万歳三唱に合わせて乾杯、昼食をとりながら日本への思いを語り合った。式には見送りなど計五十人あまりが参加し、大いに賑わった。
 同会の国際大会出場は一九九七年の日本スリーデーマーチ、〇五年の東京国際スリーデーマーチに続き三回目。同会総務の小笠原勉さん(67、秋田)は「世界中の歩く人との交流が楽しみ」と語る。さらに、「ウォーキングでは、国と町の名前を記したゼッケンを見て話しかけてきます。土産として手渡してください」と参加者にブラジル国旗と同色の帽子を贈った。
 団長を務める秀島正幸さん(70、二世)は東京国際スリーデーマーチにも参加した経験をもち「個人で行くと自由だが、二十四人だと見る目も違うし、一番思い出に残る。日本の人たちと歩けるし、日本のシンボルの富士山で歩けるのは最高です」と笑顔で意気込みを語る。
 参加者中最高齢の国武憲七さん(92、福岡)は九四年以来四度目の日本訪問。「七四年には兄と一緒に富士山の途中まで登った。今回は団体で行くので、付き添いがあり安心です。一年半前まで毎日七キロ歩いていた」と元気な顔で久し振りの日本に思いを馳せていた。
 「日本へは三回目の訪問」という下田久子さん(70、二世)は、「歩こう会の友人と一緒なので決意しました。七十歳の自分へのプレゼント。食べ物など、ブラジルと日本との違いを見たい」と元気よく語ってくれた。
 参加者は五月十一日にサンパウロを出発する。

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