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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2012年11月13日付け

 オバマ大統領が再選され、中国では共産党大会が華々しく開幕し、この15日には胡耀邦国家主席から習近平氏にバトンタッチされるなど世界の動きは大きい。尤も、中国の格差社会は広がるばかりであり、街を歩く庶民らは「(党大会は)見せ物」と突き放す厳しさだし、経済情報を扱う米のブルームバーグが「習副主席の親族は300億円の資産を保有する」と報道するなど裏社会の暗さが見え隠れもする▼と、天下と国家の話は難しいことばかりだが、今日本の人たちが関心を寄せているのは、あの尼崎市での5人殺害、4人行方不明の猟奇事件であろう。「尼崎連続殺人事件」とも呼ばれるが、とても実際に起こった事件とは思えないほどに怪奇に満ちており、さながら探偵小説の中に迷い込んだのではないかと、頬を抓って考え直さないといけない▼とにかく—この事件は名探偵の明智小五郎でも首を捻る難問であり、謎に次ぐ謎ばかりが目立つ。主犯は64歳とかの角田美代子だが内縁の夫は鄭頼太郎、義理の甥にあたる李正則は在日韓国人であり、これはもう極悪人に尽きる。李は幼いころから「ごんたくれ(乱暴者)」とされ、背は低いが太っており130キロに入れ墨を彫り、「美代子の暴力装置」だったそうだ。この悪党らが殺人を重ね遺体の異臭を防ぐために防臭剤を入れてドラム缶にコンクリート詰めにしたり、住宅の地下に埋め遺棄していた▼捜査関係者らなどによると、被害者はもっと増え15人ほどになるかもの推定もあるし、事件の輪はもっともっと広がる可能性が高いし、この平成の怪事件は何とも恐ろしい。(遯)

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