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文協の木多会長が退任か=本命は山下氏と衆目一致=小川氏再出馬の可能性は?=清水氏への期待も熱く

ニッケイ新聞 2012年11月24日付け

 「まだどうなるかわかりません」—。ブラジル日本文化福祉協会の会長として2期目を務めている木多喜八郎氏が、来年4月に行われる会長選挙へ立候補をしないとの噂が飛び交っている。そこで本紙が今月1日に本人に直接確認してみたところ、冒頭のようなあいまいな返答を得た。ただし、「私としては山下さんにやってもらいたいと思っています」と明言し、次期会長には現第一副会長の山下譲二氏の就任を希望している旨を明らかにした。

 では、山下氏はどう考えているのか。既に本人に次期会長就任を打診したという木多会長に尋ねると、「はいともいいえとも言われなかった。あとは彼のレスポンサビリダーデですから」。
 その後しばらくして、海外日系人大会代表者会議のため訪日し、帰国したばかりの山下氏本人に21日に電話で尋ねると、帰国後に「受けられる状態にない」と断ったという。
 「3期目は誰かにバトンタッチしたいという意向は聞いていたが、他に適当な人材がいると思う。責任ある仕事で、私には時間的に余裕がない」と言い切り、「会長の続投もあるのではないか」と続けた。
 会長をはじめとする理事会メンバー10人の選挙が行われるのは来年4月。同月末に開催予定の評議員会で新たな評議員幹部が選ばれ、その場で理事会選挙も行われる。 シャッパ(候補者連記名簿)提出期限は選挙管理委員会が決定するが、同委員会の組織と最初の会合は年明けの見込みだ。そのため、今年末までにはある程度候補者が出揃うだろう。
 「もし誰も引き受ける人がいなければ、木多会長の3期目という可能性もあるでしょう」というのは、中島エドアルド事務局長だ。木多会長本人も、曖昧なことに「もしかしたら私になる可能性もあるし」と話していた。
 第3期上原幸啓会長時から、3期目の第一副会長を務める山下氏。日本への留学経験があり日本語が堪能で、長年史料館運営や文協奨学金委員会などの活動に携わってきた。文協内でも山下氏を押す声が多いようで、桂川富夫副会長は、「皆、山下さんにやってもらいたいと言っているんです」と明かす。
 以前からその声は高かったが、地下鉄公団の技師として現職で仕事に携わっていることを理由に固辞してきた経緯がある。今回はどうか。
 また、南米銀行時代から日系社会への支援を続けてきた清水オリジオ氏への期待も熱いようだ。現在は文協評議員会第一監事で山下氏と同じく日本語が堪能だ。
 「次期第一副会長としてお名前が挙がっているようですが」と聞くと、「ただの噂ですよ。山下さんも忙しいからやらないと思う。木多さんの続投の可能性が一番高いでしょう」とアッサリ。
 では、2度にわたって出馬し、いずれも敗れた小川彰夫氏は今回どうするのだろうか。単刀直入に本人に聞くと、いったん「選挙には出ない」と明言したものの、少し会話を続けるうちに「わかりません。勉強中ということで」と曖昧な表現に変えた。
 中島事務局長は聖南西文化体育連盟、リベイラ河沿岸日系団体連合会の会長を務める山村敏明氏の名前も挙げる。その山村氏と同地域との結びつきが強い小川氏が会長、第一副会長コンビとして立候補するという噂もあるとか。
 その他、現評議員会長の原田清氏については、「まだ1期目なので、もう1期されることになるでしょうね」と中島事務局長。いずれにしても、昨今目立った動きのない文協の刷新を図るような気概のある会長に出てもらいたいところだ。

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