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在外投票開始まであと5日!=頼りになる政治家は誰?=コロニアからの声を紹介

ニッケイ新聞 2012年11月30日付け

 民主党の野田佳彦首相の「衆院解散宣言」から約2週間——。来月16日の総選挙を控え、コロニアでも選挙機運が高まってきたようだ。当地でも5日から8日まで、日本国大使館、各総領事館、出張駐在館事務所などで在外投票が行われる。なお在聖総領事館管内に関しては、東洋街のサンパウロ日伯援護協会5階で行われる予定になっている。それ以外に郵便投票も実施される。総選挙を来週に控え、当地の有権者らの声を聞いてみた。

 前回(09年)の衆院選では、在聖総領事館管内では文協ビル体育館で在外投票が整然と行われ、1612票が投じられた。自民党から民主党に政権が変わった大きな節目の選挙だった。
 それから3年。夢のような公約はまったく実行されず、昨年3・11大震災では福島原発問題に関する菅首相の対応の是非が大きな波紋を呼んだ。刷新された民主党を訴えて登場したはずの野田首相も最低レベルの支持率にも関わらず解散をせず、ズルズルと年末を迎えた経緯がある。
 いわば満を持しての総選挙だ。それに対して、コロニアの声はどうなっているのか。以下の通り、いくつかの参考意見を紹介する。
 「民主党の政治には腰が入っていない!」と叱咤激励するのは山本茂さん(85、静岡)。「野田さんが頑張っていることは認める。ただし、やるといったことをやらない、行動力もなければ突破力もない。中国・韓国の侵略にあれほど弱腰になっているのを見ていると情けなくて涙が出てくる」と語気強く現政府の外交姿勢を批判する。
 支持する政治家は、東京都知事の職を辞して国政に舞い戻ってきた石原慎太郎氏だと話すが、同氏が代表を任じる「日本維新の会」へ票をいれるかは別問題だという。「有言実行を地で行って、対東アジアに強気な態度を崩さない石原さんは信用できる。でも会の候補全てが彼のようだとは思えない…」と悩み顔。投票日ぎりぎりまで考える、とのことだ。
 反対に角田めぐみさん(83、東京)は石原氏のような強気な姿勢に「ある種の恐怖を感じる」という。「戦争の恐ろしさを知っているはずなのに、現在の平和憲法の破棄だなんてどうして言えるかわからない。なんだか不気味。武力に走りかねない政党が中心の政府には絶対になって欲しくない」と心配顔だ。支持政党に関しては「最近は色々乱立しすぎていてよくわからない。立候補者個人の情報も入ってこないし、正直に言えば誰にいれていいか未だに見当がつかないのが本音です」と困惑した様子で話していた。
 「自分は帰化人だから投票権はない」と前置きした上で、「投票したい、未来を任せたいと思う人はどの政党にもいない」と話したのは田辺豊太郎さん(87、北海道)だ。昨今の政治家に足りないものを「人間味」だと語り、「優秀な大学を出て、素晴らしい経歴で政治家になっている人は多いけれど、自民にも民主にも新しく乱立する政党の中にもカリスマ的な人は皆無。正直、どこの党の誰が首相になっても変わりませんよ」との持論を展開。「根性があって人間味溢れる人が出てこなければ…。誰に入れて良いかわからない人は多いと思う」とコロニアの一部の声を代弁した。

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