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東西南北

ニッケイ新聞 2012年12月6日付け

 ゴイアス州セレスの公営監獄で4日、囚人のひとりが監獄の壁に空いた穴から脱獄を図ったが、体重100キロの体は上半身をくぐらせた時点で挟まってしまった。囚人仲間が押しても動かず、最後は警察が駆けつけ、壁をハンマーで打ち砕いて救出した。囚人は救急車で病院に運ばれ、手当てを受けたあと、監獄に逆戻りした。窃盗罪で捕まった同囚人は素行も良く、もう1枚証明書が出れば出所できていた。
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 サンパウロ総合大学(USP)法学部4年生のアンドレ・バリエラさんが3日夜、サンパウロ市西部ピニェイロスを歩いている際、背後から車でつけられ、乗っていた大学生に同性愛者であることを非難された上、車にいた2人に暴行を加えられた。アンドレさんは軍警がかけつけ2人を逮捕するまで精一杯抵抗を続けた。アンドレさんはUSPで同性愛者の権利に関する学習グループ立ち上げを手伝ったほか、サンパウロ市の同性愛嫌悪者対策センターでも働いたことがある。
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 サンパウロ市南部コンゴーニャス空港を「デプタード・フレイタス・ノブレ空港」と改名する提案が4日に上院の委員会を通過し、ジウマ大統領の裁可を待つのみとなった。故ノブレ氏(1921〜90年)は下院議員を6期つとめたのみならず、1961〜64年にはサンパウロ市副市長、80年代には民主化運動でリーダー格をつとめた人物だ。

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