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小池シェフの料理哲学が本に=『A Cor do Sabor』=世界料理本大賞候補にも

ニッケイ新聞 2012年12月15日付け

 文化事業プロデューサー、道クルツラルの高橋ジョー代表が、小池信シェフの料理哲学を紐解く著書『A Cor do Sabor – A Culinaria Afetiva de Shin Koike』(味覚の知恵・小池信の感性料理、272頁、120レアル、メリョラメントス出版)を先月出版した。
 すでに、世界百カ国以上が参加する料理本のアカデミー賞、「グルマン世界料理本大賞」の「最優秀和食本」「最優秀シェフの本」2部門にノミネートされ、全世界から寄せられた8千点の中から最優秀食文化図書ベスト10に選ばれた。
 「乱れた和食文化」の浸透を危惧していた高橋代表は「和食の真髄を理解してもらいたい」と執筆を決意。ヴェージャ・サンパウロでベスト和食シェフに輝いた小池さんの食の世界に注目し、2年間かけて100に及ぶレシピを研究した。
 季節を織り込んだ芸術的な日本料理を紹介すると共に、食を考えることのできる好著。撮影は写真家・仁尾帯刀さんが担当した。
 「ガストロノミアはアート?」から始まり、小池シェフの経歴紹介やイリャ・グランデへの食探検旅行、ヘアサロン「蒼鳳」の創始者・飯島秀昭、陶芸家の新井キミ、音楽家のエジ・モッタ各氏との対談も盛り込まれている。

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