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新年のご挨拶=駐ブラジル日本国大使 三輪 昭

ニッケイ新聞 2013年1月1日付け

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。今や世界第6位の経済大国へと成長したブラジルが、益々国際社会からの関心を集め、日伯関係も更なる拡大機運にある中で、皆様に新年のご挨拶を申し上げられることは喜びに堪えません。
 駐ブラジル日本国大使として着任して以来早2年以上が経ちましたが、この2年間での日本からブラジルへの関心の急速な高まりを、日々肌で感じております。例えば昨年だけでも、世界に冠たる数多くの日本のトップが日本から来訪し、ブラジル経済のダイナミズムをご自身の目で確認されていました。
 私が初めて外交官としてブラジルを訪れて以来、30年以上が経過しましたが、現在ほど日本からブラジルに対する熱い視線を感じたことはありません。ブラジルからも、ピメンテル開発商工大臣、ベゼラ国家統合大臣、マンテガ蔵相という主要閣僚が相次いで日本を訪問し、社会保障や防災、造船分野等での協力の進展も見られました。
 今年は日伯関係にとり、飛躍の年となることを確信しております。とりわけ人的交流の分野では、更なる交流の拡大が期待されます。ルセーフ大統領が打ち出した「国境なき科学」というブラジル人留学生派遣プログラムでは、2015年までに約10万人のブラジル人学生を外国に留学させることとしており、我が国政府も年間1300人のブラジル人学生を受け入れることを目標としております。
 我が国は、1908年に最初の移住者を乗せた移民船「笠戸丸」がブラジルに到着して以来、ブラジルと100年以上もの長い期間に亘る人的交流の歴史があります。過去には日本人移住者がブラジル社会に温かく受け入れられ、移住者および日系人がブラジルの発展に大きく貢献してきました。
 そして、今日の世界最大の150万人にも上る日系社会の存在と広範な親日感情が、持続可能な日伯関係の発展を支える大きな基盤となっております。今もなお各界において数多くの日系人が活躍しており、我が国とブラジルの懸け橋となっています。
 2013年、今度は日本がブラジルの優秀な学生を受け入れたいと考えています。ブラジル人留学生が、日本での留学生活の中でアカデミックな研究だけでなく、日本企業でのインターンシップ等、様々な経験を通じて多くのことを学び、帰国後はブラジルの経済発展の重要な担い手として、また、日伯関係の未来の懸け橋として活躍してくれることを強く期待しています。
 本年6月には、2014年サッカー・ワールドカップの前哨戦であるコンフェデレーションズカップ2013の参加のために、サッカー日本代表チームがブラジルを訪れる予定です。また、2014年サッカー・ワールドカップの後には、2016年リオ・デ・ジャネイロ・オリンピックが控えており、ブラジルに対する日本国民の関心は益々高まってきています。こうした機会を活かして、更なる日伯関係の強化に向けて努力していく所存です。
 最後に、本年の皆さまの益々のご健勝、ご活躍を祈念申し上げ、私の新年のご挨拶とさせて頂きます。

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