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商議所=三井物産 藤井氏が新会頭に=「本業超えた貢献したい」

ニッケイ新聞 2013年3月19日

 ブラジル日本商工会議所の近藤正樹会頭(58、兵庫)が今月末に帰国することから、4月1日より新会頭にブラジル三井物産の藤井晋介社長(54、岡山)が就任する。両氏は15日に行われた商工会議所の昼食会で交代あいさつを行い、終了後は記者会見が行われた。
 近藤氏は、総務委員長と会頭をそれぞれ2年務めた。3年前の総務委員長時代に行った大幅な定款改正により、大使が名誉会頭、総領事が名誉顧問に就任することになったことで「官との距離が近くなり、会合にもよく足を運んでもらった。要人が来たときには呼んでもらえるようになったり、フランクに話ができるようになった」と成果を振り返る。
 会頭時代については「自由でフランク、かつ機動性ある会議所の雰囲気が作れたと思う」と話し、今後の会議所の方向性については「やはり数は力。徹底的に会員数を増やすことと、地方や日本にある商工会議所との横のつながりを作ることが大事では」と見解をのべた。
 新会頭の藤井氏の就任については常任理事会で満場一致だったといい、「やる気のある人しかできない。経験と知見、実績を見込んでお願いした」とエールを送った。
 一方藤井氏は、2011年から日伯経済交流促進委員長を務め、同年8月から副会頭。
 「アジアに比べ、当地への進出企業はまだまだ少ない」としながら、「(当地の)政財界の人と話をしていると、中国韓国の勢いはあるものの日本への期待がやはり大きいと感じる」との前向きな見方を示す。
 「ブラジルと日本は遠いというハンデがあるが、ブラジルは住みやすい国。戸惑っている人に情報を伝達し、1社でも多くの企業に進出してもらえる環境を作りたい。本業を超えた貢献ができれば」と意気込んだ。

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