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母県訪問団が知事を表敬=古川知事「皆さんによろしく」=佐賀県人会

2006年6月1日(木)

 ブラジル佐賀県文化協会(辻定男会長)の母県訪問団が三月から四月にかけて訪日した。
 この訪問は、昨年七月にサンパウロで開かれた同協会創立五十周年式典で、母県から古川康知事、石丸博県議会副議長ほか五十人の慶祝団が来伯したことへの答礼として実施された。
 辻会長、井上清前会長らをはじめとする十七人の一行は、三月二十七日に日本へ出発。到着後三十日に県庁を訪れ、古川知事と約二十分間懇談した。
 地元の新聞は「ブラジル県人会=古川知事を表敬」の見出しで県庁訪問の様子を紹介。同記事は、辻会長が「知事に来ていただき、佐賀の空気が伝わったと会員が喜びました」と感謝の言葉を述べ、知事からは「佐賀はちょうど桜が満開の季節。ゆっくり楽しんで」とねぎらったと伝えている。
 知事主催による昼食会の後、一行は佐賀城本丸歴史館や吉野ヶ里遺跡など地元の名所を訪問。その日の夜に当地の温泉で開かれた会には、昨年来伯した石丸副議長や慶祝団の面々、同県の青年交流事業OBなど五十人近くが参集した。
 「久しぶり」「お世話になりました」再会を喜びながら、一行は食事を囲んでにぎやかなひと時を過ごした。
 昨年は県人会長として式典を切り盛りした井上前会長。自身十五年振りの訪日だったそうだ。「この規模での母県訪問は久しぶり」と語る井上さん。知事からは「県人会のみなさんにもよろしく」との言葉があったという。「これからも協力をいただける感じを受けました」と振り返る。
 訪問団のうち一世は五人程度。多くは二世だったという。「皆さんとても喜んでいました」。一行は母県訪問後、長崎、広島、京都、東京などを訪れ、四月上旬に帰国した。

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