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ニッケイ新聞 2013年3月27日

 移民史料館にはすでベーラクルス支部聯盟旗が所蔵されているが、頻繁に使われなかったのか新品のよう。寄贈された聯盟旗はかなり使い込まれており、歴史の重みがより感じられる。両親の思いがこもったものだけに、保生さんは旗と寄贈するにあたり、「両親の写真を旗の上に置き、記念撮影した」と目を腫らした。山下リジア運営副委員長によれば、「いつから展示されるかまだ分からない」という。森口イナシオ運営委員長が言うとおり、ぜひ「日本移民と第2次大戦」とか「勝ち負け抗争」のシンポを開催してもらい、史料館には移民史を掘り下げる先導役になってもらいたいもの。
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 平田アンジェラさんが輸出戦略を請け負っている「Naturale」社。「日本の大豆に近いものを作り上げた」ことで、日本をターゲットに販路開拓に乗り出した。創業約50年になる京とうふ藤野や京タンパクに出荷が始まったほか、徳島県鳴門市に本社を置くさとの雪からは幹部が生産地の視察に訪れた。アメリカに次ぐ大豆の輸入先ブラジルに更に注目が集まりそう。
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 本紙13日付けでお伝えしたグァタパラ移住地の強盗多発事件。来社した茂木常男会長らによれば、強盗の被害はないようだが、「警戒しているということを知らせるしかない」と移住地内に設置されているサイレンのや修理などに取りかかるという。新体制の初仕事になりそうだ。

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