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大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年8月19日付け

 以前このコラム欄でも紹介したが、「銀座をブラブラ散歩する」ことと一般に思われている「銀ブラ」という言葉の由来は、ブラジルと関係が深い。慶応大学の森征一常任理事によれば、同校のある三田から〃銀〃座のカフェ・パウリスタまで歩き、そこで〃ブラ〃ジルコーヒーを飲むことが元々の意味であったという。水野龍が創始したカフェ・パウリスタで、慶応学生らはコーヒーを飲みながら血気盛んに日本の将来を議論したに違いない。そう言えば近年来伯した首相二人、橋本龍太郎、小泉純一郎両氏も慶応卒。総務大臣としてデジタルTV日本方式の署名をしたのも竹中平蔵慶応大教授だった。
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 二〇一四年にリオで開催されるサッカーW杯に向けブラジル政府が計画している高速鉄道建設で、今月下旬に具体的なルートが発表される見込みと共同通信が報じている。リオからサンパウロを経てカンピーナスへ至る約五百五十キロを最高時速約三百二十キロ、二時間弱で結ぶ同計画。政府の試算では総工費は約百十億ドル。日本の新幹線技術輸出を目指す日本勢は、三井物産が日本企業の取りまとめ役として応札する方針だという。

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