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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年4月6日

 ロボットはチェコの作家チャベックの造語であり、精巧な装置によって動く人造人間と辞書にはある。確かにー自動車工場などの映像を見ると、車体の組み立てや螺子回しに至るまで熟練工を凌ぐような働きをし、唯々驚くしかない。だが、思考能力?となると、パソコンなどでお馴染みのコンピューターには、とてものほどに及ばない。あの複雑怪奇な戦術を盤面に繰り広げる将棋でコンピュがプロの4段を破る快挙を成し遂げたのだから凄い▼将棋はインドで誕生し、西へ向かったのがチェス、東では将棋になって今に至る。取り分け日本の将棋は、相手の駒を取ってこれを使用できるの規則があり、歩も成り金になって活躍するから指し手は無限に広がる。日本人なら誰でも、駒の動かし方は知っているけれども、プロへの道は難しい。先ず奨励会に入り、ここでの修行から始まるが、これに入会するには20歳以下でアマ有段者に限られる▼この奨励会の一番下のクラスでもアマ2段の実力があり、これから昇段し4段になってやっとプロ棋士になれる。尤も、羽生善治さんらは中学生で4段になったが、これは真に珍しい。そんな棋士の一人である佐藤慎一4段がコンピュの「ポナンザ」に敗れのだから我々のような素人は天を仰ぐしかないが、プロ棋士らは「そんな時代がやってきた」の受け止め方らしい▼あの大山康晴名人の先輩にあたる鬼才升田幸三9段は「女に将棋は指せない」と語ったが、今でも奨励会を勝ち抜いた女性棋士はいない。これほどに将棋の世界では男女間の実力差は大きく、升田の放言?は真実であり正しい。(遯)

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