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アラサツーバ文協楽団部=ノロエステ盆踊りで大活躍!

ニッケイ新聞 2013年8月27日

 盆踊りが盛んなことで有名なサンパウロ州ノロエステ地方。アラサツーバ文協楽団部(諸岡俊之部長)は、各地に出向いての演奏で忙しい時期を迎える。祭りには民謡を奏でる囃子(はやし)方、そして歌を聞かせる音頭とりの存在が欠かせないからだ。
 今年は近隣のバルパライゾ、ペナポリスなど5カ所、地元アラサツーバで3回の演奏を予定する。パラナ州からも声がかかったが、日程の都合で断らざるを得なかったほど。
 現在部員は24人。現役の大学生からベテランまで幅広い。中には他市に移住した後も、祭りに合わせて駆けつける熱心なメンバーもいる。
 ノロエステ地方の盆踊りは1960年代にアラサツーバに始まり、各地に広がっていったという。50年以上前に友人と楽団を結成し、当初から盆踊りイベントに関わってきた諸岡部長(82、三重)は「昔に比べて最近は若い人やブラジル人の参加が多く、やりがいがある」と語る。
 10日にグァララペスであった盆踊りは、あいにくの寒波だったが、楽団部の4時間近い熱演で、祭りはおおいに盛り上がりをみせた。
 あるブラジル人の参加者は「日本の歌は大好き。特にソーラン節はリズムに乗りやすい」と踊りを楽しんでいた。
 なお6千人以上が参加し、地域最大を誇る「第47回ノロエステ連合盆踊り」は31日、アラサツーバで開催される。(中澤夏樹ノロエステ通信員)

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