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ニッケイ新聞 2013年10月30日

 来年春の閉館が予定されている山形県のアマゾン民族館、自然館。山口吉彦館長は小学5年生の作文に「僕の夢」と題して、アマゾン行く事を書くほど、魅力を感じていたという。多くの民族学研究者や現地住民との出会いに感謝し、アマゾンの大自然に触れ、いつも勇気と希望を得る事が出来たとも語る。妻の考子さんも1976〜80年に、在ベレン総領事館付属日本人学校初の外務省派遣教員として、学校開設や夫・吉彦さんの調査・研究に携わっていたとか。
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 3万点という膨大な資料の行方だが、今年は大阪にある「国立民族学博物館(みんぱく)」から依頼され、「アマゾンの生き物と文化展」に120点ほど資料を出展し、5月から8月の3カ月半に多くの来館者を得たという。来年、再来年には東京の博物館から「アマゾン展」への資料の提供・展示協力依頼もきており、閉館後も活躍の場はまだまだありそうだ。
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 ビザの更新のためを準備しているが、毎度のことながら手間がかかる。無犯罪証明に戸籍抄本とあらゆる書類が必要な上、今回はなぜか領事認証まで要求された。すべての外国人にとって条件が同じなら納得もいくが、不法滞在者は恩赦でいとも簡単に永住ビザを手に入れていて、法を遵守するのがばかばかしい気分になることも。今度は恩赦よりも、まじめな外国人にビザの規制緩和をお願いしたいもの。

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