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JICAボランティア 蓑輪敏泰さんが帰国=7年指導、「また戻りたい」

ニッケイ新聞 2013年11月15日

 JICAシニアボランティアの和太鼓指導員・蓑輪敏泰さん(65、宮城)が1日、2年4カ月の任期を終えて帰国した。
 2007年にJICAの派遣で初来伯。日本太鼓財団から派遣された期間も合わせると、6年8カ月におよぶ。その間、全伯各地で指導を行ない、和太鼓レベルの向上に資してきた。
 思い出に残った行事としては百周年時の千人太鼓をあげ、「太鼓人生であれほどのイベントに出会うことはもうない」としみじみ語り、「ブラジルほど太鼓の盛んな国はない。また戻ってきたい」と名残惜しそうな表情を見せた。
 「指導者は日本で研修を受けた方がいい」との考えで、帰国後、JICA日系研修に和太鼓を導入するよう働きかけるという。来年1月にある検定試験のため再来伯し、今年7月にあった全伯大会で優勝したコロニア・ピニャールチームが3月21日に福島県郡山市である「第16回日本太鼓ジュニアコンクール」出場するのに合わせて帰国する。
 ブラジル太鼓協会の島田オルランド会長は、「年配者に敬意を持って接するようになるなど、子どもたちも変わった。たくさんの知識をもたらしてくれ、とにかく感謝」と謝辞を述べた。

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