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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年12月3日

 『古池や蛙飛び込む水の音』。当地に留学していた頃、通っていたミナス州の大学教授にこの句の世界観をポ語で説明してと言われて悩んだ。短詩型文学作品の翻訳は、散文の翻訳よりももっと難しい印象がある。
 サンパウロ市メトロのスマレ駅近くに、ハイカイを当地に普及させたギリェルメ・デ・アルメイダの記念館がある。ハイカイ以外にも、多くの外国文学をポ語に翻訳して当地に紹介した文化人だ。
 彼が亡くなる前の30年近くを過ごした家で、現在は資料館、文化の催し物などを行う場になっている。当時の家の中の様子がよく保存されており、東洋風の置物や絵画が目に付く部屋の中で、彼はこの句をどのように説明していたのだろう—などと考えた。
 彼は日本移民が集中していた頃のコンデ街の様子をルポに残している。日本文化をブラジルに広めた人物として、もっと知られてもいい。(詩)

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