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2位=レジストロ地方百周年祝う=初物尽くしの由緒ある植民地

ニッケイ新聞 2013年12月25日

写真=10月の記念式典で主催者と来賓が集まった記念写真








 百年前の1913年、南聖海岸部に時の首相名を冠した日本人集団地、桂植民地が開かれた。明治のお歴々を背景とした青柳育太郎は計三カ所を建設して「イグアッペ植民地」と総称した。
 そこで野村丈吾連下議が生まれ、鉱山動力大臣となった植木茂彬の父酉二(ゆうじ)が一時期を過ごし、32年にノロエステ線などで7店も構えていた菅山商会の創立者・菅山鷲造も同地を発祥の地とする。その他、紅茶の岡本寅蔵など驚くほど多彩な人物が輩出された。
 14年には日本人会の嚆矢といえる「桂人会」が、小学校も16年2月創立された。桂植民地産業組合、レジストロ農業者産業組合が設立されたのは28年3月23日で、コチア産業組合創立のわずか3カ月後だった。日系最古といえるサンフランシスコ・ザビエル教会も28年に竣工し、日系初の政治家の北島弘毅は37年にイグアッペ副郡長となった。まさに初物尽くしだ。
 2013年1月からイグアッペ、レジストロ、セッテ・バーラス百周年の一連の記念行事が行われ、10月31日に盛大な式典、続いて灯ろう流しで締めくくられた。今後、各地で続々と地方百周年が行われる。

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