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大塚弥生さん佳作に入選=広島の絵手紙コンテストで=今年から伯人向けに講習も

ニッケイ新聞 2014年1月8日
「心が傷ついた人を手助けできるのが絵手紙の効用」と語る大塚さん

「心が傷ついた人を手助けできるのが絵手紙の効用」と語る大塚さん

聖市で絵手紙を教える大塚弥生さん(69、山口)の作品が、「筆の都」として知られる広島県熊野町で今年5月に行われたコンテスト『第17回筆の里ありがとうのちょっと大きな絵てがみ大賞』で佳作に選ばれた。「中國新聞アルファ」によれば、今回は日本全国、カナダ、ブラジルから作品が寄せられ、応募総数は8635点に上った。

同コンテストは、「ありがとう」をテーマに1997年から毎年開催されている。1963年の移住から50年目を数える大塚さんは、今回の作品に「自分を逞しく育ててくれた」ブラジルへの感謝の思いを大きな和紙に表現した。黄色いイペーの木、伯国旗模様のカップに入ったコーヒーの絵、「広大な国と人々に心からありがとう」と締めくくる文章で味わい深い作品を描いた。

大塚さんが絵手紙を始めたのは約10年前。現在は10人ほどの生徒に教えており、以前は孤児院や援護協会などでも教室を開いていた。

「日本文化だけど、ポ語で適切な言葉を選び、気持ちが伝わる作品を作ればいい」と考えている。本来は日本画材料の「顔彩」を使う絵手紙だが、当地で手に入りやすい水彩絵具で描く。

大塚さんは2008年に原因不明の細菌に侵されて左足を切断し、義足での生活を送っている。「足のない人生なんて、と、死ぬことばかり考えていた。送られてきた絵手紙を読む気力も無かった」と絶望していた当時を振り返る。しかし、退院後に通い始めたリハビリセンターには、たくさんの重度の障害者がいた。そこから「生きなくては」と思い直した。

リハビリ終了後も、絵手紙を贈るなど交流を続けていたところ、院長から「施設で教えてほしい」との依頼を受け、「ブラジル社会にお返しをしたい」と来年から教えることになった。同時にSESCサンターナでも教室を開く。

「絵手紙の効用は、はがき一枚で自分の気持ちを伝えることができ、心が傷ついた人に元気を与えられること」と魅力を語る。今後は日系人にとどまらず、ブラジル人にも広めたいという。

絵手紙の教室に関心のある人は、大塚さんまで(11・2976・0798)まで。

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