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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2014年1月8日

 「ハーフ」ということばを聞いたことがあるだろうか。〃半分〃を意味し、否定的な意味合いにもとれるので、ことばの使い方自体に議論がある。当地では一般に「メスチッソ」と呼ばれる。 それを題材としたドキュメンタリー映画『ハーフ』(監督=西倉めぐみ、高木ララ)が昨年10月から日本で劇場公開され、世界各地でも自主上映会が開催され、当地のグローボもサイト記事で紹介し、ちょっとした話題となっている。

 〃単一民族国家〃と信じられてきた日本で、多文化背景をもつ人たちがどんな思いで生活をしているのか。「日本人であるという意味は」と自問自答しながら描くその物語はとても興味深い。副題は「日本は多様化している」。当地の日系人にとっても、共鳴できるものがあるのではないだろうか。葡語字幕も準備中とのこと。(宮)

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