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新年祝い、池坊が初生け=3百人が作品にため息

ニッケイ新聞 2014年1月21日
関係者が揃って乾杯

関係者が揃って乾杯

華道家元池坊華道会ブラジル支部(河村徳子支部長)が10、11の両日、サンパウロ市のレストランで『新年初生け2014』を行った。初日夜にあった開式セレモニーには、在聖日本国総領事館の鈴木暁領事、日伯文化連盟(アリアンサ)の中谷アンセルモ理事長、国際交流基金サンパウロ日本文化センターの杉田尚央(なおひさ)所長補佐、ブラジルいけ花協会のエリソン・トンプソン・デ・リマ会長をはじめ、関係者の家族、友人ら含め約180人が集った。2日間で延べ300人が、色とりどりの約40作品に見入った。

セレモニーのあいさつに立った鈴木領事は「45周年を終え50周年に向けスタートした重要な1年の始まり。さらに活発に大きな団体となることを願う」と述べた。池坊の篠又幸市郎名誉顧問による乾杯の発声で和やかに会食が行われた。

オザスコ支部長の吉田洋子講師は「今回もにぎやか。昨年は華展に忙しい年だった」と笑顔で振り返り「今年はさらに生徒らとも一丸となって取り組みたい」と語った。

河村会長は「『美と和』をモットーにより美を追求し、和を大切に団結したい。熱帯植物というブラジルの素材を用いることで、もっとブラジル社会にも広まれば」と話した。

会長の娘である河村リーナさんは天井から吊るす立体的な作品を展示し、芸術家の豊田豊さんらも関心を寄せていた。

毎年のように来場するというサンパウロ市在住の竹田アンナさん(85、二世)は「今回も素晴らしい。年2回ある展示会を毎回楽しみにしています」と笑顔を見せていた。

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