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来伯まであと4カ月切る=W杯=イトゥー 日本代表合宿地=サッカー場改装は2月から=宿泊棟は未だ骨組みのみ

ニッケイ新聞 2014年1月22日
5月中旬に予定する日本代表の来伯まで4カ月を切ったにもかかわらず、未だ骨組みが剥き出しの新棟

5月中旬に予定する日本代表の来伯まで4カ月を切ったにもかかわらず、未だ骨組みが剥き出しの新棟

今年6月に開幕を控えるブラジルW杯期間中、日本代表チームがベースキャンプとして使用する聖州イトゥー市のリゾートホテル『SPA SPORT RESORT』。市内の喧騒から離れた郊外に位置する同施設は、敷地内に二面のサッカー場を完備し、過去には多くの国内クラブや代表チームが合宿を張るなどサッカーチーム御用達の施設だ。一方で、現在進められる新棟建設の進行状況には一抹の不安が…。現地に赴き、実情を取材した。

市中心部から車で約20分、緑豊かな14万平米の敷地面積を誇る同施設は、今年で開業10周年を迎えた。レセプションに隣接する展示室や従業員控え室には、ブラジルの年代別代表チームや、パルメイラスといった国内有名クラブなど、過去に施設を利用したサッカーチームのユニフォームが並ぶ。

ルシアーノ・ビエイラ支配人(43)は、本紙の取材に対し「過去の実績が考慮されたことで、ブラジルサッカー連盟(CBF)からの推薦を受け、W杯を取り仕切る国際サッカー連盟(FIFA)がつくるキャンプ地リストに加えられた」との経緯を語った。

日本チームからのオファーを受け入れた理由についても「当ホテルのオーナー、オトナリ・ジョゼ・カルロスの父は日本人。日本以外のチームからも申し入れはあった中、日本を優先したのはその部分が大きかったと思う」と話した。

敷地内にはプロ基準のサッカー場のほか、テニス場、屋内・屋外の各プールなどの設備も充実。敷地の多くは手入れの行き届いた芝生で覆われ、涼しげな木陰がいくつも用意される。池のほとりに佇むリラクゼーション施設「エスパッソ・ゼン」には、入り口に竹があしらわれるなど東洋的な雰囲気の中に、ジャグジー、マッサージ室が備えられる。

既存設備の充実さの一方で、選手・スタッフらが宿泊する新棟(客室数96)建設の進捗具合には懸念が残る。1階部分には400人収容の寿司バー付レストランを敷設、8部屋が設けられるスイート・ルームにはジャグジー付の浴槽も備え付けられるなど立派な計画に、ビエイラ支配人は「一行がイトゥー入りする5月中旬を見据え、4月末には作業は完了する。すでに70%の工程が終了し、費用も調達済み」と自信を見せるものの、現状では柱と床がやっと整ったという段階だ。施工を請け負う業者名については公表しなかった。

既存の客室数は32と限られている中、日本代表側は70人分の確保をリクエストしているだけに、工期の遅れは絶対に許されない。芝の張替えを含めたサッカー場のリフォームも「2月20日から始める」(ビエイラ支配人)という状態であり、代表一行の到着までに万全の準備態勢が整えられるのか、という点には疑問符がつく現状だ。

施設内の様子をおさめた写真は、本紙FB(フェイスブック)ページ(https://www.facebook.com/nikkey.shimbun)に掲載している。

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