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ロンドリーナ=熊本県人会が新年祝賀会=笠戸丸三世 西村鉄夫氏が新会長に

ニッケイ新聞 2014年1月28日
祝賀会の出席者で記念撮影。右端が西村新会長

祝賀会の出席者で記念撮影。右端が西村新会長

パラナ州の汎ロンドリーナ熊本県人会は12日、同市西本願寺のサロンで総会ならびに新年祝賀会を催した。ロンドリーナ、イビポラン、マウア・ダ・セーラの3市から40人が参加した。

出席者の最高齢者はプロミッソン生まれの中川輝人さん93歳。会員の最高齢者はカンベ市在住の中川正行さん104歳だったが、今回は出席できなかった。

はじめに、清田勉さんの司会で先没者に対して1分間の黙祷をささげた後、昨年度の会計・事業報告が行われた。事業報告では、昨年11月10日、サンパウロ本部の同県人会で行われた『創立55周年祭典』に13人が出席し、ピニェイロス区にあるサンパウロ墓地に眠る日本移民の祖・水野龍氏の墓に参拝したことが報告された。当日は同氏の生誕154周年の前日にあたり、一行は地元から菊の花鉢を持参し献花した。

今年度の事業計画では、6月、マウア市にある上村農場に桜の花見ピクニックを挙行することが決まった。同農場の桜は、敬宮愛子内親王のご誕生を祝い、2002年、同農場の邸宅の庭に会員らが植樹したもの。祝賀会に出席したマウア文協の上村勇之会長が「桜は順調に育ち、毎年開花している」と報告したことから、当初は3月に予定されていたピクニックの開催日が、桜が見ごろとなる6月に変更された。

役員改選では、平川俊六会長が退任し、笠戸丸移民を祖父母に持つ西村鉄夫さん(74、三世)が新会長に選出された。ロ市の見真(けんしん)塾で日語を学び、書道塾にも通っているという。現在、ニッケイ新聞が発刊した「ガリンペイロ体験記」の著者・杉本有朋氏の夫人から依頼され、同書のポ語の翻訳につとめている。

参加者らは中川芳則名誉会長の音頭で乾杯し、持ち寄りのご馳走に舌鼓を打ちながら親睦を深めた。

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