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田中茂氏が4度目の来伯=中曽根康弘元首相の秘書=「日系人の存在は我々の誇り」

ニッケイ新聞 2014年1月30日
「96歳の今も元首相は毎日、事務所に出ている」と近況を語る田中茂氏

「96歳の今も元首相は毎日、事務所に出ている」と近況を語る田中茂氏

「ブラジルもだいぶ変りましたね」。中曽根康弘元首相の秘書、田中茂氏(56、佐賀)が4度目の来伯をし、当地の感想をそうのべた。1996年9月に本紙の前身の日毎紙がその著書『政治と人生』ポ語版を出版したのを機に、元首相が当地で記念講演した時の随行が初来伯だ。「元首相は96歳ですが、今でも毎日事務所に出ています」との近況を語った。

今回は12~16日までメキシコで開催された第22回アジア太平洋議員フォーラム(APPF)に出席し、その後に、来年の開催地であるエクアドルで打ち合わせを済ませた後、旧友のいる当地に立ち寄った。同フォーラムは元首相の主導で1993年に設立され、現在も名誉会長を務めており、田中氏はその代理として参加した。

今フォーラムには環太平洋地域の23カ国から約350人の国会議員とスタッフが一堂に会し、教育、政治、経済、安全保障、テロ、環境などの問題について議論し、議員同士の交流を促進した。日本からは衆参両院から7議員が参加した。

首相を5年間(1982~87年)務めた後、中曽根氏は「冷戦後は各国が自分のアイデンティティを模索して、宗教や民族対立が深まる可能性がある。紛争を防ぐには地域の信頼感醸成が必要」と考え、設立を主導したという。

昨年6月に富士山が世界文化遺産登録された。これを先導するために2005年3月に「富士山を世界遺産にする国民会議」が発足した時、元首相が会長に就任し、実現に向けた働きかけをしてきた経緯がある。田中氏によれば、登録が決まった時に元首相は「ようやく富士山の価値が世界で認められた。こんなに嬉しいことはない」と喜んだという。本紙が企画中の世界遺産登録記念「富士山写真展」にも協力を約束した。

田中氏は27日夜、聖市で日系主要団体代表や旧友らと再会して会食し、「150万の日系人がブラジルで認められ、信頼されていることは、我々日本人にとっても誇り」と語った。31日に帰路につく予定。

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