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兵庫県、海苔輸出に本腰=JF兵庫漁連から来伯=試食会でも手ごたえ

ニッケイ新聞 2014年2月25日
左から兵庫県人会の尾西貞夫会長、小林、突々、多田、中野さん

左から兵庫県人会の尾西貞夫会長、小林、突々、多田、中野さん

全国1、2位を争う海苔の産地・兵庫県が、海苔のブラジル輸出を本格的に検討している。

県内の海苔流通を統括する兵庫県漁業共同組合連合会(JF兵庫漁連)から突々淳参事、多田義治顧問、小林豊弘・のり海藻事業本部次長、中小企業診断士の中野正也さん(グローバル事業開発研究所代表取締役)が先週来伯し、輸入商社および食品業者を訪れ、「兵庫産のり」ブランドの輸出の可能性を探った。

2009年、農水省の輸出促進事業の一環で、事業の委託を受けた「三菱総合研究所」と共同で市場調査を行ったが、輸出実現には至らなかった。商品への評価は高いが、輸出すると価格が3~4倍に跳ね上がるため、現在流通している中国産と韓国産と価格的に戦える状況ではなかったからだという。

ところが現在、ライバルの中国産海苔が同国内で価格が上昇している一方、日本産は価格が低迷中。両者の価格差が縮まってきたチャンスを捉え、ブラジルへの輸出再検討が始まった。4年ぶりに訪れたブラジルは、「非日系に海苔がさらに浸透している」(多田顧問)との印象という。

海苔の加工商品には「焼き海苔」と「味付け海苔」の2種類があるが、当地に流通しているのは手巻き寿司に使われる焼き海苔が主流。同連合会は味付け海苔の輸出もめざし、リベルダーデ区の日本食店「丸海」で「砂糖醤油」「甘いお菓子風」「塩味」「わさび味」の4種を準備し試食会を開いたところ、「どれも好評だった」(突々参事)と手ごたえを感じたという。「中国産と同じくらいか、1~2割高い程度で出せるようにしたい。やっぱり日本ののりは良いねといってもらいたい」と語る。

目下、「ブラジルの景気がどうなるかわからないので、まずは日本で加工したものをもってきて様子を見たい」としているが、将来的には原料を輸入し当地で加工・製品化することで、さらに価格差を縮めたいという。

また、コンビニおにぎりで使われる海苔は兵庫産が使用量日本一をほこることもあり、食べる直前に海苔を巻けるおにぎり用フィルムの輸出も検討する予定。

突々参事は「日本産ののりのよさは『安全性』と『品質』。日本のものと思って中国産を食べているのが悔しい。事業化に向けて取り組み、パートナーも探していきたい」と意気込んだ。

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