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2名1団体に公館長表彰=総領事公邸で祝賀会=約40人が功績称える

ニッケイ新聞 2014年3月6日
左から大橋さん、福嶌教輝総領事、小原さん、城田さん

左から大橋さん、福嶌教輝総領事、小原さん、城田さん

「平成25年在外公館長表彰伝達および祝賀式」が27日午後、総領事公邸で開かれた。今年はサンパウロ大学生援護連盟(ABEUNI)、弓場農場の舞踏家・小原明子さん、ドウラードス日本語モデル校の城田志津子校長の1団体2人が表彰された。受賞者の友人や家族および園田昭憲・県連会長、天野一郎・商議所副会頭、中谷アンセルモ・日伯文化連盟理事長ら来賓など約40人が出席し、受賞者の功労をたたえた。

小原さん(78、東京)は1961年、当時恋人だった彫刻家の小原久雄さんと共に渡伯し、弓場農場に腰をすえた。渡伯とともに立ち上げた弓場バレエ団は、11年に50周年をむかえた。恒例の年末公演には州内外、国外からも観客が訪れる。

「舞踊と共に生きてきた。豊かで大らかなブラジルと、いつも励ましてくれる皆さんのお陰」と小原さんは感謝し、「許される限り、私は舞踊と共に生きて行きたい」と宣言。足は少し不自由ながら、よく通る声と凛とした表情で「喜びのうた」を暗唱し、会場に静かな感動を呼んだ。

城田さん(77、北海道)は71年、共栄移住地に創立された「共栄日本語学校」で教壇に立って以来、43年間日語教育に携わる。「日本語教師合同研修会」を立ち上げたほか、ブラジル日本語センターの教科書編集委員の地方委員をつとめるなど、当地日語普及に大きく寄与した。日語モデル校では和太鼓、折り紙講座を実施、日本文化資料の貸し出しも行うなど、地域の日本文化発信センターの役割も果たしている。

「身に余る光栄。南北マット・グロッソ州すべての人と生徒への励ましの言葉と受け止めたい」と、一言ひとことをかみ締めるように感謝を述べた。

また本紙の取材に対し、モデル校が設立当初、デカセギブームで学習者が急激に減少する危機に陥ったことを振り返り、「あの時はよく切り抜けられたと思う。人の支えほど強いものはない」と語った。

ABEUNIからは、大橋栄児会長(29、二世)が代表して表彰状を受け取った。大橋さんは「日本人は移民してとても苦労したが、尊敬や勤勉など日本の価値観を子孫に伝えた。ABEUNIは、こうした価値観を今もブラジル社会に伝えている」と挨拶。

同団体はポ語の不得手な移住者を支援すべく日系医学生が立ち上げた「日伯慈善協会」を、1984年に発展的に改組した公益団体で、今年で30年目を迎える。年4回貧しい地域に現役、もしくは在学中の看護士と歯科医師を派遣し、歯科検診や予防衛生講習会などを実施している。これまで約2千人がボランティアに従事した。

大橋さんは本紙の取材に対し、「今は7、8割程度が日系人だが、段々非日系も増えている。初めてもらった賞に皆とても喜んでいる」と喜びを語った。

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