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高知県人会 片山会長が三期目続投=若手起用で世代交代目指す

ニッケイ新聞 2014年3月11日
副会長に就任した武田アウグスト氏

副会長に就任した武田アウグスト氏

ブラジル高知県人会(片山アルナルド会長)が2日、サンパウロ市内の同会館で『第60回定期総会』を開いた。この日の参加者は30人ほどで先没者に対する1分間の黙祷が捧げられた後、総会が開始された。

今年は役員改選の年で片山会長が3期目続投となった。片山会長は、「長い気もするが、選ばれたからには頑張る。土佐祭りの他にも新しい交流の形を作りたい」と抱負を述べた。

また「高知県は地産外商政策によって県を盛り上げようと頑張っている。ブラジルでも高知産の柚子は人気があり、物産イベントではすぐに売り切れる。輸入や販売の手助けを通じて高知県の振興に一役買いたい。高知県とも連携が取れており実現は近い」と新しい交流の形を示した。

新役員として注目されているのが第四副会長の武田アウグスト氏。武田副会長は今年で40歳。土佐祭り運営の中心人物だ。本業は弁護士だが2003年の県費研修では、広告会社でイベントマーケティングを学んだ。武田副会長は「土佐祭りの規模をもっと大きくしたい。その為に実行委員を設置してしっかりとした基盤を作りたい。61周年を記念して第三回土佐祭りを行いたい」と県人会活動への積極的な姿勢を見せた。

13年度決算報告では、収入が18万2194レアルだったのに対し、支出が20万3894レと、単年度で見ると約2万レの赤字だったが繰越金があったために14年に2万4786レが残された。

大崎康夫第一会計は「60年祭と土佐祭りで収入もあったが、会館の修繕費で支出もかさんだ」と説明。14年度予算は17万9286レを見込む。こちらも単年度では約1千レの赤字が出る模様。

今年の県費研修生に宇都宮あゆみ・ミレイネさん(23)が決定したことも発表され、同時に来年度の研修生募集が開始された。

16日には焼きそば祭りが同会館で開催される。片山会長は「メインの焼きそばの他にも陶器や野菜の販売、ビンゴ大会、カラオケなどもあるのでぜひ来て欲しい」とアピールした。

同会館はW杯期間中の旅行者受け入れにも対応し、20人の受け入れ態勢があることを示した。過去にも高知県の農業高校生を受け入れた事があり、60周年を機に修繕されインターネットも整備されている。

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