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東西南北

ニッケイ新聞 2014年3月12日

 サンパウロ州の官報が発表したデータによると、今年1月に殺害された軍警の数は10人だったという。これは2014年以来の高い数字となる。その中で勤務中に死亡したのはわずか2人で、8人が非番中を襲われたものだった。また逆に、軍警によって殺された容疑者の数は76人に及び、52人が勤務中、24人が非番のときだった。これらの数字に関し専門家は「拳銃を持った強盗が増え、警察の問いかけに反応するケースが増えているため」との説明を行なっている。2012年に州都第一コマンド(PCC)の抗争激化をうけて警備が強化されたが、問題は尽きない。

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 サンパウロ市では10日から、市内全ての保健所(UBS)と550の市立学校で、11歳から13歳の女児を対象に、ヒトパピローマウイルス(HPV)に対する予防接種をはじめている。HPVは100種類以上あり、そのうち15種類に発癌性があり、子宮頸癌の原因として見受けられることが多く、特に性交渉時に感染することが大半だという。このキャンペーンは4月10日まで行なわれることになっているが、病気予防の啓蒙には良い機会か。

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 ワールドカップの開幕戦に使用される予定のサンパウロ市東部イタケロン・スタジアムに10日、コベルトゥーラ(屋根)の最後のパーツが取り付けられた。このパーツは昨年11月、2人の死者が出たクレーン事故で破損した部分にあたる。420トンにも及ぶパーツの取り付けは、150人がかりで2台のクレーンを使用し、7時間かけて行なわれた。後は速やかかつ無事な仕上げを望みたい。

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