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ニッケイ新聞 2014年3月22日

 南マットグロッソ州都カンポグランデ市を訪れた。今年、日本人入植から100年を迎え、カンポグランデを通って入植が始まったボリビア・オキナワ移住地も60周年の節目。母県からの慶祝団の訪問もあることから、お互いの行き来も今後あるようだ。市の無形文化遺産になっている「カンポグランデソバ」を取材。後日、紙面でお伝えする予定だ▼取材中、様々なところでいわゆるカメカメ攻撃に遭った。沖縄でいう「食べなさい」という意味で、コロニアに輪をかけている。取材が終わると「うちのソバを食べていきなさい」とのお誘いは、嬉しい。ただ、暑いところだけにまずはビールで喉を潤したいのだが午後5時。取材も残っている。あれよあれよという間に熱々のソバが目の前に置かれる▼ペケーノをお願いしたはずなのに、遠慮していると思うのかグランデにトッピングまで大サービス。味のチェックも取材のうち―3日の取材で7杯のソバを頂いた。酒は飲まずとも健康的にはどうだろう。最後の夜に沖縄県人会でイベントがあるというので、腹回りをさすりながら行くと何と「マカロナーダ祭り」。とんだ炭水化物カーニバルとなった▼世代も代わり、日本語はほぼ通じないと聞いていた。しかし、ある戦後移民への取材が、うちなーぐち通訳を介するものとなったのには驚きだった。想像するに移住当時はそうでもなかったのだろうが、二世も分かるうちなーぐちが普通になり、日本語が錆び付いてしまったのだろう。かなり新鮮な体験だった。カンポグランデのうちなー文化の濃さ、奥深さを実感することになった滞在だった。(剛)

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