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早大・上智大から研修生=スザノ日伯学園で交流

ニッケイ新聞 2014年3月26日

先月10日、群馬県大泉町のブラジル人学校でボランティアを行う早稲田大学の公認団体「ノーヴァ・エスペランサ」から上智大の尾崎由香(19、大阪)、早大の長岡彩香(22、東京)さんが来伯し、スザノ日伯学園で1カ月間交流を行った。

NPO法人「NGOブラジル人労働者支援センター」が昨年から始めた派遣事業で、南米銀行に勤務経験のある早大OBの加藤仁紀(かとう・よしのり)理事長が「一人でも多くの人にブラジルを知らせたい」と企画。日伯教育機構が当地コーディネーターとなり、同機構の加盟校に研修生を派遣している。

学園の理事宅にホームステイしながら、授業に参加したり日本文化を紹介したり生徒と交流した。 二人は、「日本の最先端の技術や流行のアニメを紹介したけど、皆私たちよりよく知っていた」とイメージとのギャップに驚いた様子。

また、「日本に興味を持たせたい」と日本の良い面を紹介した所、「日本がパーフェクトに見えすぎて、自分の国が惨めに見える」という反応があり、長所も短所も伝えるべく試行錯誤の日々を送ったという。

二人は「辛い時も、子どもの純粋さに助けられた。いい出会いができた」と充実の表情を浮かべ、「子孫への継承にこだわらず、広い視野で普及できれば」「将来に直接的な利益の少ない日本語を学んでもらうには、政府規模でブラジルとの交流が必要」と、在日ブラジル人支援への熱意を新たにして帰国した。

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