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来て分かること多かった=国際ロータリー=日本から5研究生が来伯

2007年5月30日付け

 日本の国際ロータリー第2620地区(静岡県・山梨県)とブラジルのカンブシサンパウロ国際ロータリー第4430地区は四月二十七日から五月二十五日まで、GSE(研究グループ交換)制度を使って日本からリーダー一人と四人の研究生をブラジル側が受け入れた。二十三日、リベルダーデ区のニッケイパレスホテルで定例会議と記者会見が合同で行われた。
 今回、日本から訪れたのはリーダーの山岡修一さんほか梅木康貴さん、久保田理恵さん、畑充仁さん、堀永乃さんの五人。
 記者会見に先駆けて同国際ロータリークラブ畑中ジャーニ会長は「みなさんのおかげでこの制度を行うことができる。研究で訪れた人たちは二国間の架け橋になって欲しい。これからもさらに親睦を深めていきたい」とあいさつした。
 同研究生たちは一人一人慣れないポルトガル語であいさつし、両クラブのペナントの交換と日本からのお土産を手渡した。
 読売新聞社で記者をしていた山岡さんは「日本人移民が素晴らしい地位を築いてくれた。日本の文化を見直して大事にしようとするのは嬉しい」と移民の偉業を称えながら語った。
 山梨県内で高校教師をしている梅木さんは「来る前は良いイメージはなかったが、来てからそれは逆転した。実際に見てみないと分らないことも多い」と新鮮な顔で話した。
 浜松市の国際交流協会で働いている堀さんは「仕事柄ブラジル人と関わることが多いので分っていたつもりで来たのだが、初めて知ることが多かった」と驚きを表しながら話した。
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 GSEとはGRUP STUDY EXCHANGEの略で二十五歳から四十歳までの職業を持っている人で、相手国の制度やホスト家庭の生活様式を研究し、体験して、相互理解を深めることを目標としている。また、帰国後はこの訪問で得た知識や情報を自国内で報告する義務を持っている。

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