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イトゥー市へメッセージを送る伊東市内のサッカーチームの子供たち(写真提供=福井千鶴さん)
イトゥー市へメッセージを送る伊東市内のサッカーチームの子供たち(写真提供=福井千鶴さん)

W杯=発音似た縁で交流深める=静岡県伊東市とイトゥー市=姉妹都市目指し親書交換へ

ニッケイ新聞 2014年4月3日

 W杯日本代表の合宿地のサンパウロ州イトゥー市と発音が似ていることから、静岡県伊東市との間に姉妹都市交流へ向けた取り組みが始まった。両市の取り組みを深めるためのイベントや市長間の親書の交換も進んでおり、W杯を機に新しい日伯交流が進んでいる。

 「ITU 私たちは応援します ITO」――先月30日午前10時過ぎ、伊豆半島の静岡県東部の観光都市・伊東市の市役所ロビーには、そう書かれた横断幕が掲げられた。
 このイベントを企画したのは、同市の観光協会、サッカー協会、伊東市国際交流協会やその支援関係者だ。将来的に両市が交流協定を締結することを希望しており、その実現を促進するための最初のイベントとして開催された。
 31日付けの静岡新聞と伊豆新聞によれば、市内のサッカーチームから約80人の少年が参加し、「大会の成功と日本、ブラジル代表の活躍を私たちは応援します」と書かれた横断幕を掲げ、大きな声で「日本コール」を叫んだ。
 同紙によれば、大田誠人くん(12)は「いつかイトゥー市のチームと試合ができたら」と期待を寄せ、観光協会の担当者は「イトゥー市の日系社会と、子ども同士の日本語による文通なども企画していきたい」、サッカー協会の小野達也会長は「伊東を観光で宣伝し、国際交流もしていきたい」と話した。
 発端はサンタカタリーナ州ラーモス移住地だった。中南米の日系社会を研究する日本大学国際関係学部の福井千鶴教授とゼミ生、NPOインタクロス研究会の前川昌道副理事長が、昨年8月に同市小室山に生育する「いとう小室桜」と河津桜の苗、各10本をもって同移住地を訪問し植樹したことがきっかけとなり、繋がりが生まれた。同研究会は伊東市に事務所があり、福井教授が理事長を務める。
 3月28日に当地の若林茂樹さん(元ヤクルト副社長)と本紙の高木ラウル社長がイトゥー市を訪問して主旨を説明し、アントニオ・ゴメス市長から親書を預かり、その内容を30日の伊東市イベントで報告した。親書の中でゴメス市長は「両市は観光都市で似ており、友好の交流を進めることを光栄に思っている」と述べた。
 異例の早さで親書がもらえたことで、同市民団体は交流促進の糸口が開けたと大いに盛り上がっており、31日には関係者が集まり、交流締結の実現に向け市への働きかけも含めた努力をすることが確認された。
 伊東市はウィリアム・アダムス(三浦按針)が洋式帆船を建造した地で、その出生地である英国ジリンガム市(現メドウェイ市)と1982年に友好都市提携した。その他、伊東市が「タライ乗り競走」を行う縁で、「ワイン樽乗りレース」を行うイタリアのリエティ市とも1985年に提携している。

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