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広大、サンパウロ州研究財団と協定=学術交流に財政支援

 広島大学(浅原利正学長)とサンパウロ州研究財団(セルソ・ラファー理事長)が先月29日、サンパウロ市内の同財団本部で包括的協力協定締結のための調印式を行った。
 同協定により広島大学は、サンパウロ州内の大学と学術交流を行う際、同財団から年間300万円の支援を得ることができる。協定期間は3年。同財団が日本の大学と協定を結ぶのは東京大学についで2校目。
 調印式には、広島大学の岡本哲治副学長、平野裕二主査、同財団のセルソ理事長、ヘルマン・シャイモビッチ科学担当理事ら6人および、世界貿易機構(WTO)ブラジル大使マルコス・ガルボン氏、広島県人会大西博巳会長、二宮正人、平野セイジ両サンパウロ総合大学(USP)教授らが出席した。
 岡本副学長は「人種や宗教紛争の無いブラジルは平和国家のモデルになる。提携関係にあるUSPとの交流に加え、幅広い学術交流をしていきたい」と喜んだ。
 セルソ理事長は「緊張状態にある世界の中で、学者達が協力し合うことは、平和追求への可能性を広げることになる」と語った。

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