ホーム | 日系社会ニュース | 連邦選挙 高等裁判所=「出馬問題なし」の判決=安部市長時代の人事問題=一、二審の有罪判決覆る=「敵対陣営から悪意ある噂」
13日の集会に集まった協力者と安部氏(中央のネクタイ姿)=(foto: Tiago Maximo)
13日の集会に集まった協力者と安部氏(中央のネクタイ姿)=(foto: Tiago Maximo)

連邦選挙 高等裁判所=「出馬問題なし」の判決=安部市長時代の人事問題=一、二審の有罪判決覆る=「敵対陣営から悪意ある噂」

 大統領、連邦議員、全国の州知事、州議を選ぶ統一選挙まで2週間余りに迫った。連邦選挙高等裁判所(TSE)は16日夜、安部順二下議(73、PSD=社会民主党)の出馬を認める判決を下した。並み居る日系候補の中で、もっとも再選が期待されるベテランの一人、安倍氏を押す声は日系社会で強く、サンパウロ市の静岡県人会館では13日、安倍氏の支援者や選挙キャンペーンの協力者の集会が開かれ、会場は同氏への支援を誓い合ったばかりだった。

 「敵対候補陣営から悪意ある噂が広まっているが、正しい情報を知って欲しい。私はフィッシャ・スージャではない。フィッシャ・リンパ法に当てはまる有罪判決は受けていない」。安倍氏は13日、集会での演説の前にそう強調した。
 というのも、安部氏はモジ・ダス・クルーゼス市長時代の人事問題で検察に起訴され、一審、今月1日に州高等選挙裁判所(TRE)が出した二審判決では有罪となっていたからだ。
 「多少の差はあれ、訴訟を免れない市長はいない」と前置きした安倍氏は、次のように説明した。安部氏が2000年に市長就任後、法務局長として就任要請した職員は、すでに在籍していた嘱託職員の父親だった。その親子関係から、安部氏が同一家の利益を守るために縁故雇用したのだと、検察官は疑っていたようだ。
 検察から警告を受けた時点で、安部氏は息子の方を退職金なしで免職させた。さらにジェトゥリオ・ヴァルガス財団が定めた基準に従い、エコノミストや弁護士の人数などを定めるなど、必要だと指摘された改革はその時に全て行った。にもかかわらず起訴された。
 安部氏は13日、「私は安心している」と断言し、「TSEでの審理で任命された報告担当判事は、これまでの複数の同様の訴訟で、全て出馬を認める判決を出している」ので「問題はない」と強調していた。
 16日の三審判決では実際に「(この問題では)違法性はなく、TREが指摘したフィッシャ・スージャには該当しない」と結審した。安部氏が見込んでいた通り、前例が考慮されたものとみられる。
 同氏の弁護士によれば、フィッシャ・リンパ法が適用されるのは、既に政治活動を禁止される有罪判決を受けているか、または不法蓄財と国庫損害による行政上の不正で訴えられている場合だが、弁護士は「安部氏はいずれも当てはまらない」と説明していた。
 13日は投票前の最後の集会で180人が一堂に会した。この集会は毎月開かれ、協力者約300人のうち、毎回半数ほどが州内各地から参加していた。
 安部氏の古くからの友人で、ソロカバ市に本部を置く住民所有者協会の副代表マヌエル・ボルジェスさんは「彼が我々の地域社会にしてくれたことはあまりにも大きい。勝利を信じるだけだ」と真剣な表情で話していた。
 TSEの最終判決を受け、投票日の10月5日に向けて、安部氏は大手を振って選挙運動のラストスパートをかける。

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