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「ジャルジン・ホンダ」の植物を紹介するリカルドさん
「ジャルジン・ホンダ」の植物を紹介するリカルドさん

ジャルジン・ホンダ完成=日本館60周年記念事業

 日本館60周年記念事業の一環として企画されていた「ジャルジン・ホンダ」の造園完成披露式が9月25日に行われ、同館を管理するブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長、資金援助を行った南米ホンダグループのパウロ・シュウイチ・タケウチ統括担当取締役、植物監修をしたカイ・ガーデン社のヒカルド・カルディン氏が喜びの挨拶を行った。

挨拶をするタケウチ取締役

挨拶をするタケウチ取締役

 初期日本人移民が見てきたセラード地帯と海岸山脈地帯の2種の植生群から15種類を選び、同庭園は構成された。その中には絶滅危惧種とされる「パーミット・ジュサーラ」「アオパルガッタ」も含まれている。
 本館と美術室を繋ぐ橋の奥側に造成され、端の手前側にある日本庭園と対を成すように配置された。これは同館設計者の堀口捨巳氏の構想であり、日伯の友好交流を表している。
 木多会長は「創設60周年の節目に素晴らしいプレゼントをもらった。資金協力をしていただいた南米ホンダと貴重な植物を手配して頂いたリカルド氏に心から感謝したい。来場者の方々にも楽しんでいただきたい」と話した。
 タケウチ取締役は「南米ホンダは緑化活動など環境保護に力を入れているので、日本館と協力関係を気付けたことは非常に喜ばしい。これからも環境に優しい製品作りを通して社会に貢献していきたい」と語った。
 リカルド氏は「この取り組みで日伯の繋がりがより強まることはもちろん、絶滅危惧種となってしまった2種が自然豊かなイビラプエラ公園の中で繁殖することを期待している」と話した。