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在外公館投票がスタート=サンパウロ市は援協で6日まで

 衆院選の在外投票が3日、各在外公館で始まった。サンパウロ市はサンパウロ日伯援護協会5階の神内ホール(Rua Fagundes, 121, Liberdade)が投票所となり、6日まで投票を受け付けている。投票時間は午前9時半から午後5時まで。
 初日は開館前から会場に約10人の有権者が並んだ。管轄区の在外投票登録者数は約1万2千人。総領事館から10人、臨時スタッフ50人の計60人が対応する。本人が来場できない場合や本人による記入が難しい場合は、代理人や代書による投票も可能だ。
 「在外投票制度ができてからずっと来ている」という中尾契信さん(66、山口)は、「自民党が駄目になったら日本が駄目になる。出身地が同じでもあるし、安倍政権を応援している」と語った。
 同じく毎年投票に訪れるという菊池由美子さん(69、東京)は、「長いこと日本を離れていて小選挙区の方は分からないので、比例区の方だけ投票した。前回は小規模な党に入れて後でがっかりしたので、その経験を生かして選んだ」と話した。
 詳細は在聖総領事館(電話=11・3254・0100、サイト=www.sp.br.emb-japan.go.jp/jp)もしくは各在外公館まで。

 世界各地で在外投票開始=外交案じ経済回復に期待

 【シドニー、ソウル、上海共同】海外に住む日本人による衆院選の在外投票が3日、始まった。海外在住者も安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」に関心を寄せ、日本の経済復活に期待を込め一票を投じた。
 治安情勢の悪いイラクやアフガニスタンなどを除く世界214の在外公館で実施。20年以上シドニーに住むスタンホープ・悦子さん(65)=宇都宮市出身=はシドニーの日本総領事館で投票。「経済が復興しなければ海外での日本の影響力も低下してしまう。少子高齢化が進んでも誇りが持てる母国にしてほしい」と話した。
 韓国や中国の在外公館には日本の景気に加え、日中韓の外交関係を案じる有権者の姿も。ソウルの日本大使館では日本企業現地法人の佐藤賢さん(46)が「首脳間でコミュニケーションできない状況は残念だが、一般の韓国人の対日感情は特にネガティブでもない。今後は首脳も仲良くしてほしい」と語った。
 上海の総領事館では中国駐在歴約10年の水関連設備会社勤務、松本忠之さん(36)=静岡市出身=は「日中関係が悪化すると日本の製品が売れなくなる」と述べ、関係改善の願いを胸に投票に臨んだ。
 総務省によると、在外投票に必要な選挙人名簿の登録者数は今年8月現在で約10万8千人。

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