ガウショ物語=(38)=勝利の天使=《2》=彼の名はベント・ゴンサルヴェス 2015年7月1日 ガウショ物語=シモンエス・ロッペス・ネット著(監修・柴門明子、翻訳サークル・アイリス) わしは仔牛のあばら肋骨に食いついたダニよろしく代父にぴったりくっ付いていた。代父が行くところについて行き、通りすぎればわしも通りすぎ、攻撃すれば攻撃し、退却すればわしもそうした。 そんな騒ぎの最中に、わしのポンチョはときどき風で膨れあがり、灰色の旗が風で空に舞うように、バタバタと翻った。 ベント・ゴンサルヴェス少佐は味方が団結 ... 続きを読む » tweet