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2015年9月16日の記事一覧

日系社会言語研究の先駆け=森教授らが著書を出版

10年越しの研究成果。これから3冊目に取り掛かる

 日系・沖縄移民社会における日本語の諸相を探る『日系移民社会における言語接触のダイナミズム―ブラジル・ボリビアの子供移民と沖縄系移民』(318頁、7千円、工藤真由美・森幸一編著)が、8月中旬に大阪大学出版会から上梓された。 同研究は文科省の補助金事業「21世紀COEプログラム」の一環で、02年に工藤真由美阪大名誉教授の主導で開始 ...

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CIATEが原爆講演=有識者二人招き、19日

永井さん

 国外就労者情報援護センター(CIATE、二宮正人理事長)が19日午後3時から同5時まで、「原爆投下70周年の集い」を開催する。場所は文協ビル(Rua Sao Joaquim, 381, Liberdade)1階12号室、参加無料。 ブラジル被爆者平和協会・森田隆会長と、CIATE学術評議員の中川郷子さんの娘、クリスティーネさん ...

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大耳小耳

 14日に熊本県の阿蘇山で噴火した。噴煙が火口から2キロメートルまで上がり、火口から飛散する石もあるとのこと。気象庁のホームページによると、同山は80年以降だけでも15回以上噴火し、降灰もたびたび確認されているという。しかし熊本出身のコラム子にとって「噴火」といえば鹿児島の桜島ばかりが記憶にある。阿蘇山のそれは記憶から消えている ...

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ルーラとドン・ペペを比較=二つの異なった政治スタイル=パラグァイ 坂本邦雄

ジウマ大統領(左)と「ドン・ペペ」ホセ・ムヒカ前ウルグァイ大統領(右、3月1日、Foto: Roberto Stuckert Filho/PR)

 各々の自国の運命を左右した二人の政治巨匠の面白い比較論評である。その一人は、来る2018年に「夢よ再び」と大統領選に出馬の意欲を燃やすブラジルのルーラ元大統領。もう一人は高齢で再度の大統領選への立候補は諦め、今後は「社会済度(さいど)の預言者」をもって自任し、「徳義と誠実の大使」としてラテンアメリカ諸国の遍歴を企てるドン・ぺぺ ...

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死線を越えて―悲劇のカッペン移民=知花真勲=(2)

沖縄で結成された民間移民者組織「ブラジル移住地創設準備会」

カッペンへの道―過酷・辛苦な道のり 見ず知らずの他人でありながらの親切心に、「イチャリバチョーデー(一度会ったら皆兄弟)」のチムグクル(真心)に胸が熱くなったことが思い出される。 駅で荷物を受け取り、次の目的地に向かった。3台のトラックを借り受け荷物も人間も一緒に乗り合わせて、約900キロの行程のでこぼこ道を、昼夜を通して3日2 ...

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健康麻雀に参加して

 独立記念日に出社すると、日毎ビルの入り口で鍵を持ち、来客を待っている上品なご婦人がいた。手にしている文庫本の趣味も良く、面識はないが「おはようございます」と挨拶した。 聞くと毎週月曜日と木曜日にビルの12階で「健康麻雀大会」を主催しているのだと言う。何が〃健康〃かといえば「飲まない」「吸わない」「賭けない」「徹夜しない」がモッ ...

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農業と格闘する移民の姿

ラーモス移住地50周年誌『絆』

 1964年入植のサンタカタリーナ州ラーモス移住地は43家族(約130人)と小粒ながら、味わい深い歴史を持つ。例えば「リンゴといえばサンジョアキン(以下サンジョ)」と誰もが思うが、実はその原木はラーモスにある▼今月刊行された同地50周年誌『絆』によれば、68年に長野県から持ってこられ、小川和己農園に植樹された「ふじ種」の原木が現 ...

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