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2015年10月14日の記事一覧

終戦70年記念=『南米の戦野に孤立して』=表現の自由と戦中のトラウマ=第11回=サントス強制立退き令の悲劇

『戦野』初版の目次前半

 『戦野』は戦中のどんな〃ブラジルの機密を暴露〃していたのか――。 『戦野』の第1章1節の見出しのみを羅列すると「日ブラジル交断絶」「資金凍結下の苦闘」「日本語教育受難」「日本人農家五十家族立退命令」「市内の日本人、立ち退き命令」で13頁。2節「昔懐かしコンデ街」では、その歴史から立退命令まで9頁に渡って説明されている。 3節「 ...

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県連代表者会議=日本祭り決済、黒字4万レ=次回に向け協力求める準備委員

 ブラジル日本都道府県連合会(本橋幹久会長)の9月度代表者会議が開かれ、43団体の代表者が出席した。 7月に終えた第18回日本祭りに関し、山田康夫実行委員長(滋賀)より黒字4万632レとの最終決算が報告された。「赤字ではないがもう少し利益を出せたはず」と課題を口にした。 次回開催に向けた準備委員会の市川利雄委員長(富山)は、前回 ...

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エスペランサ婦人会=21日に慈善お茶会

(左から)倉持会長、古賀弘子さん、桜井エリーザさん

 エスペランサ婦人会(倉持恵美子会長)が21日午後1時から、文協貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で『第38回慈善お茶会』を行なう。参加費75レ。 婦人会お手製の弁当で会食し、お馴染みのビンゴ大会で親睦を深める。収益金はサントス厚生ホーム、やすらぎホームなど福祉4団体に寄付される。 案内のため来社した倉持会長らは ...

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大耳小耳

 先日サンパウロ市の「100円ショップ」に行き、7レアル近い値段を見たコラム子は思わず、「高い!」と叫んでしまった。正確には220円ショップか。しかし考えてみれば、わざわざ地球の反対側から輸入した商品だし、高い関税で値段が上るのは当然だ。高関税は国内産業を守っている証拠でもあるが、そんな大きなハンデがあるにも関わらず、現在のブラ ...

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不可能を可能にする学生運動=歓迎された教皇の置き土産=パラグァイ 坂本邦雄

パラグァイを訪問したフランシスコ教皇(左)とカルテス大統領(Foto: Presidencia de la Republica del Paraguay)

 去る7月の10日から12日にかけてパラグァイを公式訪問したローマ教皇フランシスコは国民過半数の信心深いカトリック教徒に熱烈に迎えられたのみならず一般大衆にも好印象を与え、希望に満ちた光明の証跡を残してバチカンへ帰庁した。 隣国アルゼンチン出身のフランシスコ教皇はパラグァイの歴史に明るく、特にかの忌わしい三国同盟戦争(1865? ...

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絵画や工芸作品が300点=文協美術展が開幕、18日まで

初日から多くの来場者があった

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)主催の『第9回文協総合美術展』が、11日からサンパウロ市の文協ビル(Rua Sao Joaquim, 381)で始まっている。10日午後には大講堂で開会式と優秀作品の表彰が行なわれ、400人以上が訪れた。 現代画、具象画(美展)、工芸の3区分に約150人から300作品ほどが集った。金子謙 ...

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アーリョ・ショウナン裏話=炉辺談話=荒木桃里=(9)

ラーモス移住地の娘さんたち

 林田は何か猪瀬に耳打ちをしていた。猪瀬の目が眼鏡ごしにきらり光った。職業柄、この連中は鹿を追う漁師に似ている。「見せてくれ」というのである。宴の乱れた会場を抜け出した一行は、小楠の農場に向った。 納屋の一隅には、売れ残った二百キロのアーリョが茎をしばって吊るしてあった。技師はその中の一束をとって首を落とし、尻ひげを切り、薄皮を ...

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オーリャ!

 「本当の自分に変身するんだ。I am a HERO~」という日本の歌謡曲を聞き、「またか…」と残念に思った。若者向けの曲の多くが、盛り上がるサビの部分で、歌詞が簡単な英語に変わる。なぜかブラジルに来てから特に気になるようになった。当地の流行曲ではあまり見られない現象だと聞く。 これを英語圏の人が聞いたら違和感を受けるだろう。英 ...

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移民110周年に向けた準備をはじめよう

三笠宮同妃殿下ご夫妻がご来伯された1958年のパウリスタ新聞の記事

 秋篠宮殿下のご来伯日程が正式発表となった。28日に着聖なさるので、ちょうど2週間後だ。11月8日まで12日間も滞在される。その間、サンパウロ市、パラナ州4都市、南麻州カンポ・グランデ、パラー州ベレン、首都、リオで日系人らとお会いになる過密な日程だ▼今回もサンパウロ州はサンパウロ市のみだが、パラナ州は入植百周年ということもあり4 ...

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“未病”とモリンガ(2)=モジ・ダス・クルーゼス 野澤弘司

 一生のうちで日常生活に支障無く送れる期間、即ち日本人の健康寿命は厚生労働省によると、2013年は男子が71・19歳(平均寿命80・4歳)女子が74・21歳(平均寿命は86・61歳)でした。即ち健康寿命と平均寿命とでは男性で9・02歳、女子で12・4歳の大差が有ります。 長寿は誰しも望むところでありますが、願わくば他人の足手まど ...

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