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オーリャ!

 青森県五所川原市から運ばれた立佞武多が出陣したサンパウロ市カーニバル。20日晩にもチャンピオンパレードを繰り広げて行進は終わったが、実はこの事業は続いている。
 廃棄処分の可能性があるねぷたの行方自体もそうだし、公式サイト(tatinepta-project.jp)ではいまも募金を集めている。輸送費用には同市が二千万円を出したが、それでは足りなかったようだ。寄付は一口1万円からで、73人から264万円集まった。10口以上は「8月のたちねぷた祭りにコシノ・ジュンコさんとちょうちんを持って参加できる」との特典も。
 特派員からは「市が二千万円の予算を充て、それに見合う効果があった」との前向きな声も聞かれた。事実NHK始め多くが報道し、日本での同市ねぷたの知名度は上がったらしい。
 でも万が一、募金の方が足りなかったら誰が負担するのか――との不安がよぎった。(祐)

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