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もしチラデンテスが生きていたら、もう一度、独立運動?

公開処刑される場面を描いたアウレリオ・デ・フィグエイレドの絵画(Aurélio de Figueiredo [Public domain], via Wikimedia Commons)

公開処刑される場面を描いたアウレリオ・デ・フィグエイレドの絵画(Aurélio de Figueiredo [Public domain], via Wikimedia Commons)

 「今チラデンテスが生きていれば抗議行動を先導してパウリスタ大通りに行っていたはずだ」。21日「チラデンテスの日」のテレビやラジオからは、そんな言葉を何回も聞いた。最初に独立運動をし、国民の祝日まで設けられた英雄のことだ▼その時代、ポルトガルでは鉱物資源の採取にはQinto(5分の1税)を王室に納めていた。それを1789年に植民地ブラジルにも適用することになり、金採掘ブームだったミナス州では、それを不服とする一派がいた▼その一人がチラデンテス(歯を抜くものの意)で名前の通り歯医者もしたが、公務員をしている時にブラジル人がいかにポルトガル人から搾取されているかを知り、独立運動のグループを立ち上げた。その団体の旗が現在のミナス州旗だ。この独立運動は仲間の裏切りで密告され、彼は全責任を負わされ公開処刑された▼つまり、当時は20%の税金で「搾取から独立を!」となっていたが、現在の税率はなんと41%(Veja電子版、13年IBPT調査。間接税も含めた総額)だという。1年のうち150日間は税金を払うために働いている計算になる。その上、税金が国民へのサービスに還元される割合に関するIBPT調査では、世界30カ国のうちでブラジルは5回連続で最下位…▼国民には医療費や教育費削減、増税などを次々に押し付けるくせに、国庫から各政党に支給される政党基金が〃3倍〃に増額される法案は承認された。ペトロロン汚職では未曾有の横領額が政治家に…。辛い部分は国民に押し付け、連邦議員は自分の取り分だけは確保している。もしチラデンテスが生きていたら抗議だけですむだろうか? (深)

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