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言葉だけでなく文化も使い分けるバイリンガル

 オーリャ子はポ語ができないので、取材先では必ず日ポ両語が話せる人を探して通訳をお願いする。そんなバイリンガルの彼らの横にいて気づいたことがある。
 それは日本語からポ語に切り替わった途端、声が大きくなることだ。特にポ語を基礎にする二世や三世の方に多く、日本語のレベルが高ければ高いほどその傾向にある気がする。
 オーリャ子は言語学の知識などないが、先ほどまで自分と日本語で話していた人が、ポ語で話し始めると別人なのではないかと思ってしまうほどの〃変貌〃を感じる。
 受ける印象や性格まで変わっている気がする。彼らは言葉だけでなく、日本とブラジル二つの文化も使い分けているのかもしれない。
 自信がなくてポ語になると声が小さくなってしまうオーリャ子とは真逆な存在だ。少しは見習いたいもの。 (桃)

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