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「ちばりよー・うりずん会のぐすうよー」=ブラジル連邦共和国在那覇名誉領事 西原篤一

 沖縄県は、日本列島の南西方向に位置し、日本最南端が熱帯地域との境界にあたる波照間島。最西端は国境の島として知られ、台湾に最も近い与那国島がある。また、沖縄県内の島は大小合わせて60余あり、沖縄本島、宮古島、石垣島に人口が集中している。
 1879年(明治12年)の廃藩置県で、琉球國は沖縄県になり、1945年沖縄戦、1972年5月15日に沖縄は日本本土復帰をしました。
 沖縄からのブラジル第1回笠戸丸移民は325人で、戦後沖縄が貧しい時代にブラジルやハワイなど海外へ移民された皆さんから多くの物資や支援が届き、沖縄の人たちは大変助かったということを聞き、心からお礼を申し上げます。
 ブラジルからは、沖縄県費留学研修生受け入れが40周年、市町村研修生受け入れが30周年を迎え、特に県費留学研修生OB会で結成された『うりずん会』が今年6月20日に20周年を迎えます。うりずん会結成20周年記念式典並びに祝賀会、県費留学研修40周年・市町村研修30周年おめでとうございます。
 うりずん会会長仲地アウロラ恭子様はじめ歴代の役員や会員の皆様の20年にわたるうりずん会の発展に寄与されましたことに対して深甚なる感謝と敬意を表します。うりずん会の20才の花満開、大変うれしいです。誠におめでとう。
 ブラジル沖縄県人会では、島袋栄喜会長を中心に「琉球舞踊・古典・民謡大会」「さんしんの日公演」「ゲートボール大会」「柔道・角力・空手大会」「カラオケ大会」「ミス琉装コンテスト」等数多くの県人会行事があり、若者のお力添えが必要とされます。
 沖縄の伝統文化の発展に、うりずん会が果たす役割も大きいです。人生の大先輩が残したふるさと沖縄の伝統文化の保存継承に、うりずん会の役員会員皆さんのご支援ご協力お願い申し上げます。
 うりずん会の皆様も、沖縄を訪問してたくさんのことを学び、多くの体験をしたと思いますが、ウチナーンチュのうといむち(おもいやり)に感動したと思います。「いちゃりば兄弟」「ゆいまーるの心」があり、他人を大切にする心や自分にできることは喜んでやってあげる心に感動いたします。
 その感動の涙は、幼少のころの一番身近な人、お父さん・お母さんであり、おじーさん・おばーさん、そして、ウチナーンチュの肝心です。親子愛・兄弟愛・島人愛の絆を体制津に頑張ってください。
 うりずん会の皆々様のご活躍が、ブラジルのウチナーンチュ社会ではとっても大切であります。20周年の節目に、益々のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。「ちばりよー・うりずん会のぐすーよー」
 来年10月には、第6回世界のウチナーンチュ大会が母県沖縄で盛大に開催されます。めんそーれ美ら島沖縄。真っ赤な太陽と青い海が『熱烈歓迎』します。

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