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日系人に関する不思議な統計数値

信じられない数字が掲載された問題の表

信じられない数字が掲載された問題の表

http://educacao.estadao.com.br/noticias/geral,umaescolasotaquesdomundoimp,1715305

 日系人に関する統計には時々、不思議なものが現れる。たとえば6月29日付エスタード紙の「聖市の某公立校には世界の方言がある」記事には、聖州全体の州立校の生徒400万人中、8千人が95カ国からの外国人だとある。「2015年の外国人生徒数は2013年より12・7%多い」と書かれた下の表には「País de Origem」(出身国)ごとのグラフがあり、一番多いのはボリビアで5092人、不思議なことに二番目が「日本」で1126人もいることになっている。こんな数字が信じられるわけがない▼3番がペルーで、パラグアイ、アルゼンチン、ポルトガル、アンゴラ、コロンビア、米国、中国(77人)と続く。出典は聖州教育局だが、日本国籍児童はこんなにいない。二重国籍の戦後移民の子供はとっくに社会人の年齢だし、駐在員子弟は日本人学校だ▼今10代の子供を持つのは、三、四、五世世代だ。両親がデカセギしている間に日本で生まれた子供もいるだろうが、国籍はブラジルだ▼元州教育局幹部で、デカセギ問題に詳しい日野寛幸さんにその疑問をぶつけると「僕もおかしいと思う。08年に僕らがやった調査で州内公立校に少なくとも650人の日系子弟がいると確認された。1千人いてもおかしくないが、大半は日本国籍ではない」と断言した▼「País de Origem」という曖昧な表現が問題だ。それに、急激に増えた中国人の子供がたった77人という数字もおかしい。もしやイジメを恐れた新来中国人や韓国人の子が、当地で定評のある「日本人」を名乗っている? もしくは日系人は伯国籍なのに今もestrangeiro(異国人)と思われているのか。(深)

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