ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 前サンパウロ市市長で現都市相のジルベルト・カサビ氏が告発され、被告となった。これは、同氏が市長時代の2010年頃起こった、サンパウロ市中央部パリにある早朝市場(フェイラ・ダ・マドルガーダ)に関する贈収賄工作疑惑によるものだ。これは、同市場のボックス(売り場)獲得をめぐって商人たちが贈賄を行ったとされるもので、市や区の局長や商人組合の会長クラスなどに支払われていた疑惑がもたれている。この件で告発されたのは5人で、カサビ氏は第一審では、当時のサンパウロ市開発局長と共に無罪判決を受けたが、上告されたため、被告扱いとなった。ジウマ政権内で要職についているカサビ氏だが、果たしてどうなる。
     ◎
 自転車道開通が相次ぐサンパウロ市だが、17日に一般歩行者の78歳男性が自転車に撥ねられ、死亡する事故が起こった。現場はコスタ・エ・シウヴァ高架橋(ミニョコン)下のオリンピオ・ダ・シルヴェイラ大通りで、男性は、中央の歩行者専用道から、自転車道をまたいだ先の歩行者道に移動を試みた際、自転車に衝突。自転車運転手の通報で病院に運ばれたが、亡くなった。事故現場は高架橋を支える支柱のため歩行者用のスペースがなく、見通しも悪い。ここ以外にも未整備の自転車道は少なくない。
     ◎
 19日午前、サンパウロ市東部サポペンバのコロネル・カルヴァーリョ・メロ通りの民家でガス爆発が起きた。爆発の瞬間は通りにも物が吹き飛び、発生元の2階家は全壊、両隣の家も半壊となった。この爆発で女性2人が負傷し、入院加療中だ。警察が調査中だが、1時現在も原因は依然不明だ。

image_print