リオデジャネイロ市シダーデ・ダス・アルテス劇場で22日夜、藤間勘十郎の外交120周年記念公演を家族で見に行った5歳の女児が、終演直後に舞台付近の間隙に転落する事故が起きた。オ・グローボ紙が報じた。
エミリオ・カリル劇場長によれば、女児は舞台と階段状のアクセス路にあった隙間に転落した。事前に従業員から、その場所に児童を近づかせないよう、母親は注意を受けていた。女児は消防員らに救出され、病院に搬送された。鼻から大量に出血したと見られるが軽症だった。
しかし同公演を実際に観劇した、同地在住の日本人女性はフェイスブック上で、事故の原因は「子供だけでなく、大人も(危険な穴に)近づけるような状況を許可した劇場の無責任な行動」と指摘した。
彼女によれば穴はコンクリート製で、深さは約5メートル。黒幕で覆われていたものの、〃罠〃と呼べる危険な状態にあった。「危険予告を十分にするような責任感のある館長だったら、事故は起こっていなかったはず」と憤慨している。
事故現場の様子からも、「鼻の怪我だけですんだのは奇跡的で、大人であれば生き残れなかっただろう。過失を認めず嘘で自己を守る人間に怒りを感じる」と劇場の対応を非難した。
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