ホーム | 日系社会ニュース | KOSHUKAIで準備万端=訪日控える留学生が参加
最終日にはOBを交えて記念撮影
最終日にはOBを交えて記念撮影

KOSHUKAIで準備万端=訪日控える留学生が参加

 ASEBEX(日本留学生研修員ブラジルOB会、マルチノ・ムズメチ会長)主催の「KOSHUKAI」が4日から3週間にわたり開催された。文部科学省、JICA県費留学及び研修などの制度で訪日を控える人に対し、日本の文化・習慣を伝えることが目的。56人が参加し、歴代OBがそれぞれの経験を踏まえたアドバイスを送った。
 マルチノ会長は「エチケット等は、いずれ自分で経験して学ぶことになりますが、ここで不安を解消すれば万全の気持ちで留学に向かえます」と意義を話す。留学中、クリスマス会や富士登山も企画されるという。
 最終日の22日には、文協・山下譲二、県連・島袋栄喜両副会が出席した修了式が行なわれ、激励の挨拶の後、修了証書が手渡された。
 参加者の千田記可(きよし)さん(26、二世)はJICA日系社会リーダー研修事業を利用し、京都大学大学院で建築学を学ぶ。幼少期を日本で過ごすが、OBからの講話で「心の準備が出来た」と収穫があった様子。留学に対しては「これまで自分が学んだことにことに対して、グローバルな目線から意見が欲しい」と期待を話した。
 また文科省の国費留学生のアントニオ・ジュニールさん(18)は最年少で非日系、訪日経験も無いが、10年以上公文で学んだという流暢な日本語で、「電車の乗り方が全然違うので、知っておいて良かった」と話した。