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プロ野球=ブラジルへ届ける初勝利=オスカル、新人一番乗り

 【共同】広島は27日、本拠地マツダスタジアムでDeNAと対戦し6―3で勝利した。2番手で登板した仲尾次オスカルが、プロ入り初勝利を挙げた。
 地球の裏側で暮らす家族へ届けるプロ初勝利だった。広島の新人、オスカルは3―3の七回に登板。守備にも助けられて無失点でつなぐと、その裏に味方が勝ち越した。12球団のルーキーでは白星一番乗り。「びっくりしている。本当に最高」と真っ白な歯をのぞかせた。
 沖縄出身の両親が移り住んだブラジルで育ち、海を渡って白鴎大へ入った。ブラジル代表に選ばれた2013年のワールド・ベースボール・クラシックでは日本と対戦し、敗戦投手となった。
 ホンダを経てドラフト6位で広島へ入団。入寮時に代表ユニホームとともに持ち込んだのは家族の写真だった。制球力と大胆さが光る左腕にとって父の嗣光さんはブラジルの〃コーチ〃。昨年12月に帰国した際もキャッチボールしたそうで「お父さんのほうが、コントロールがいい。『手投げせず体全体を使い、同じフォームで』と助言された」と笑顔で明かす。
 28日に25歳の誕生日を迎える。「お父さん、お母さんのおかげでここまで来た。なるべく早めに呼ぼうと思っている」。両親を日本へ招待し、活躍する姿で恩返しする。

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